近年の気候変動にともなって、全国的に大雨や集中豪雨が増えています。
屋根や窓、外壁のすき間などの雨漏りを放置していると、家へのダメージが蓄積されて、高額な修理費用が必要になってしまうかもしれません。雨漏りを見つけたら早急に原因を特定し、被害の拡大を防ぎましょう。
今回は、雨漏りの修理費の相場と費用を抑えるポイント、業者選びについて、ご紹介します。

雨漏りの修理費の相場は？

被害の程度や修理方法で金額が変わる

雨漏りの修理費用は、被害箇所や修理の方法によって異なります。早めに発見できれば、その箇所をふさぐだけなので、修理費を10万円以下に抑えることも可能です。

たとえば、原因が亀裂やひび割れなどの場合は、シーリング材をすき間に充填することで対処できることがあるため、費用は比較的安く収まります。（シーリング材が数年後に劣化すれば再発のリスクがあります。原因を明らかにし、適切な処置をすることが望ましいです。）

壁をシーリング材で補修している様子 1

壁をシーリング材で補修している様子 2

雨漏りの場所別に、主な修理方法と費用の例を表にまとめたので参考にしてください。

場所別の修理方法と費用の例

雨漏りの負担が増えるケース

雨漏りしている範囲が広い

雨漏りが一カ所だけでなく広範囲に及ぶと、大がかりな工事が必要になります。その場合は、30〜50万程度の足場費用や部材の交換費用などが発生するため修理費は高額になります。場合によっては、足場費用の30〜50万円に、屋根の下地やルーフィング（屋根材の下に敷く防水紙）の補修代金を加えると50万円を超えることも。

また、雨漏りの被害が深刻で、屋根全体を補修する場合は、150〜300万円という高額なカバー工法が必要となる場合もあります。

雨漏りへの対処までに時間が経過している

雨漏りは、対処が早いほど修理費は安くなり、遅くなるほど費用がかさみます。すぐに対処すれば壁に染みが残る程度でも、1年放置すると木材が腐り、木枠の交換が必要となる場合も。そして、3年放置すると黒カビが繁殖し、基礎の部材が完全に腐敗してしまうこともあります。

修理費を抑えるポイント

雨漏りの箇所を正確に特定する

雨漏りの修理費を抑えるポイントは、雨漏りが起きている箇所を特定すること。

しかし、雨漏りの箇所や原因の特定は難しく、修理業者でさえ、判断を間違えてしまうことがあります。雨漏りの箇所を特定できない状態で修理を始めると、雨漏りは改善されず、修理費は増え続けることに…。そのような理由で、数年間も雨漏りに悩まされている方もいらっしゃいます。

修理費を抑えるためには、修理業者に依頼して雨漏りの箇所をしっかり特定することが大切です。
調査の方法と費用の例を表にまとめたので参考にしてください。

調査方法と費用の例

保険適用か調べる

修理費を抑えるもう一つのポイントは、保険適用です。
火災保険では、大雨・台風・強風・雹などの自然災害によって、雨漏りが発生した場合に適用されます。ただし、家にダメージが起きても、3年以内に申請しないと無効になるので、注意が必要です。また、火災保険ではカバーできない損害について、補償を受けられる住宅総合保険もあります。住宅総合保険では、水害・水漏れでも保険が適用されます。まずは加入している保険の種類と内容を確認しましょう。

雨漏りの修理は実績のある業者に依頼

調査・点検に実績がある会社なら安心

雨漏りを発見したときに、「自分で修理して費用を抑えよう！」と考える方もいらっしゃるでしょう。雨漏りの規模が小さい場合は、DIYで修理することも可能です。しかし、十分な知識がなく、雨漏りの箇所が正確に把握できていなかったり、修理に失敗したりすると被害が悪化します。このような事態を防ぐためにも、早めに修理業者に依頼することをおすすめします。

住宅に関する豊富な知識を持つジャパンホームシールド株式会社では、精度の高い雨漏りの調査を実施しています。特殊な7色に発光する調査液『レインボービュー』を使用した雨漏り経路の調査で、雨漏りの箇所を正確に特定します。早期に雨漏りの箇所を正確に把握することで、修理費用を抑えることができます。

調査方法のご紹介記事はこちら：

調査方法のご紹介記事：雨漏りの原因と対策は？雨漏りの調査にはどんな方法があるの？

おわりに

今回は、雨漏りの修理費の相場や、修理費用を抑えるポイントについて、ご紹介しました。
修理費は被害の規模によって、かなり差があります。また、雨漏りに関する知識がないと、うまく修理できず、被害が広がってしまう恐れがあります。修理費用を抑えるためにも、できるだけ早く、実績のある専門業者に依頼しましょう。