快適な住環境を形成する上で、住宅性能は重要なポイントです。国が定める省エネルギー基準をクリアした「高気密高断熱住宅」は、断熱費カットやヒートショック対策、防音性向上、結露防止など、暮らしの満足度を高めてくれるさまざまな魅力を兼ね備えます。
今回は、暮らしの快適性を追求した高気密高断熱住宅についてご紹介します。
高気密高断熱住宅とは?
高気密高断熱住宅とは、熱をしっかり閉じ込め、暖かい室内空間をキープする機能を備えた住まいのことです。一般的には、国が定めた省エネルギー基準をクリアした住宅を、高気密高断熱住宅と呼びます。
国が定める住宅性能を適性評価するためのチェックポイントの1つが、「温熱環境・エネルギー消費量に関すること」です。省エネルギー基準を高水準でクリアした最高ランクの「断熱等性能等級4」の住宅は、断熱性・エネルギー消費量に関する性能が極めて高いと評価されます。
限りあるエネルギーの有効活用を促進すべく、2013年に省エネルギー基準が改定されました。そこでは、日本の地域を8区分に分け、区域ごとに住宅の断熱性能を判断する基準を設けています。基準をクリアした住宅には、税の控除やローン金利軽減などの優遇措置が取られる仕組みです。
高気密高断熱住宅のメリット
光熱費カットにつながる
高気密高断熱の住宅性能を持つことで、外の気温の変化に大きく左右されることなく、室内を適度な温度にコントロールできます。そのため、夏は冷房を抑え、冬は暖房の稼働率を軽減することが可能になり、結果として光熱費のカットにつながるのです。
ヒートショック対策になる
通常の住環境では、冬場にバスルームの気温が極端に下がって心身に大きな負担を与えるヒートショックによる事故が起きるリスクが少なくありません。その点、高気密高断熱性能の住宅であれば、家全体の室温を均一化しやすくなり脱衣場やバスルームでも、比較的穏やかな気温をキープできます。温度差の拡大を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞などのトラブルから身を守ってくれるでしょう。
遮音性と静粛性にもすぐれる
高度な気密性によって、外部への音漏れを防ぎ、外の気配を気にすることなく家族との会話を楽しめます。それと同時に、車の騒音や通りの声、雨音など外部から聞こえる音もシャットアウトしてくれるため、静音性にもすぐれる一面も持っています。
結露が起きにくい
気温差が少なく、結露が生じにくいことも大きなメリットです。結露は窓や玄関周りを不衛生な環境にする他、ダニやカビの原因となり、健康被害すら引き起こすこともあります。これらを防いでくれる住宅性能があれば、小さな子どもがいる家庭でも安心して暮らせるでしょう。
高気密高断熱住宅だからできる生活
人にやさしく、地球にもやさしい暮らしが実現できるものが、高気密高断熱住宅です。エアコンに頼ることなく、年間を通して快適な住環境を維持でき、普段の暮らしがそのまま省エネ対策につながり、CO2など地球温暖化因子も抑制します。
さらに光熱費も下げてくれますし、外気との温度差解消で結露防止にも役立ち、家そのものが長持ちするメリットも見逃せません。リフォームやメンテナンス費用に頭を悩ます機会も減るでしょう。
おわりに
今回は、快適な生活を実現する「高気密高断熱住宅」についてご紹介しました。
「高気密高断熱住宅」には、快適な暮らしを実現するさまざまなメリットがある上、高気密高断熱住宅の推進は、国が重要視する省エネルギー対策の1つです。基準をクリアすれば、税の減免措置も受けられ、節税効果も期待できるでしょう。
新しい住まいを模索中の方は、ぜひ人にも環境にもやさしい高気密高断熱住宅を検討してみてください。
ジャパンホームシールドは戸建住宅の地盤調査・解析、住宅検査を手掛ける企業です。 累計200万棟を超える地盤調査・解析実績は国内No.1。 住まいの安全・安心を追求し、住まいづくりに役立つ情報を発信いたします。