
フローリングにできた「えぐれ傷」にお困りではありませんか?
床の目立つ場所に傷がついたらショックですよね。
本記事では、自分でできる補修方法や注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
業者に頼む場合の費用相場もご紹介していますので、業者に頼むか自分で補修するか迷っている方もぜひご覧ください。
フローリングにえぐれ傷ができてしまう原因は?
フローリングにできる「えぐれ傷」は、主に次のようなことが原因で発生します。
● 物を落としたり、ぶつけたりした
● 小さな傷が悪化した
たとえば、料理中にフライパンや鍋を不意に落としたり、家具の修理中にドライバーやハンマーなどの工具を落としたり。さらに、子どもがおもちゃを床に投げつけてしまうこともあるでしょう。
普段の生活の中では、ちょっとした不注意から床に物がぶつかることもめずらしくありません。
ほとんどの場合、こうした衝撃でできるのは軽い表面の傷ですが、落とした物の重さや勢いによっては、えぐれたようになってしまうこともあります。
さらに、日常生活の中で椅子を引いたり、掃除の際に家具を動かしたりするだけでも、目に見えにくい小さな傷は少しずつ蓄積されていきます。そのまま放置していると、経年劣化も重なって最初は気にならなかった傷が徐々に広がり、やがてえぐれ傷のような状態になってしまうこともあるのです。
フローリングのえぐれ傷は自分で補修できる?
フローリングのえぐれ傷は、自分で補修することも可能です。
最近ではホームセンターや通販などで補修アイテムが手軽に手に入るようになり、DIYで補修に挑戦する方も増えています。費用は数百円ほどで済むケースが多く、出費を抑えたい方には魅力的な選択肢といえるでしょう。
ただし、DIYにはいくつか注意点があります。
市販の補修材を使っても、フローリングの色や質感を完全に再現するのは難しく、どうしても仕上がりに違和感が出ることがあります。また、補修が不十分になり、時間が経つと再び傷が目立ってくることも。結果として「仕上がりに満足できず、結局プロに頼み直して余計な出費に…」というケースは少なくありません。
DIYにチャレンジする際は、「完璧に元通りにするのは難しい」と割り切ることが大切です。まずは応急処置として目立たなくできればOK、と考えて取り組みましょう。そして、納得のいく仕上がりにならなかった場合には、無理に自分で続けず、プロに依頼するという選択肢もあらかじめ視野に入れておくと安心です。
フローリングのえぐれ傷の修理費用相場
業者に頼む場合の費用と、DIYで補修する場合の費用をそれぞれご紹介します。
業者に頼むといくらかかる?
まず、フローリングのえぐれ傷の補修を業者に依頼した場合の料金をご紹介します。
【業者に依頼した場合の費用相場】
・小さな傷(数cm程度):5,000円〜40,000円
・広範囲の傷(30cm以上):15,000円〜40,000円
※金額は業者や地域によって変動します。別途、出張費や手数料が必要な場合もあるため、事前確認が必要です。
依頼する業者によって、かかる費用の幅は大きくなります。作業費が安くても、交通費や事務手数料が別途必要な場合もあり、逆に手数料など全て含んだ金額をホームページに掲載している場合もあります。
業者に依頼する際には、手数料などの追加料金が必要かどうかを確認しておくと良いでしょう。
フローリング補修の業者選びは「見積もり一括取得サービス」がおすすめ
フローリング補修の業者を探す際には、見積もりを一括で取得できるプラットフォームが便利です。
簡単な質問に答えるだけで複数の業者から無料で見積もりを取得でき、費用や対応エリア、口コミなどを比較しながら選べます。とくに実際に利用した方の口コミは、業者の対応や仕上がりの満足度を知る手がかりになります。
たとえば「ミツモア」は、最短1分で最大5件の見積もりが届くしくみなので、急ぎの補修でもスムーズに比較検討が可能です。
このようなプラットフォームを活用することで、信頼できる業者を効率的に見つけられ、納得のいく補修を実現する手助けとなるでしょう。
業者に頼むと数万円の費用がかかることもあるフローリングの補修ですが、DIYで補修すれば材料費のみなのでかなり費用を抑えられます。
小さな傷の補修費用の一例をご紹介します。
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費用:500円(補修用クレヨン)
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作業時間:10分
数百円でできる手軽な補修なら、試してみる価値は十分にあります。フローリングの補修に使う道具はネットショップやホームセンターで購入できます。補修の内容によっては100円ショップで道具が買える場合もあるので、ぜひDIY補修に挑戦してみてください。
一度覚えてしまえば、ちょっとした傷ならすぐに自分で直せるようになります。きれいな床を保つためにも、ぜひDIY補修にチャレンジしてみてください。
【補修方法別】フローリングのえぐれ傷を補修する手順
DIYでも挑戦しやすい補修方法を3種類ご紹介します。
| 補修方法 | 難易度 | 傷の程度 | 費用 |
| 専用クレヨン | 低 | 浅い | 500円~ ※100円ショップでも購入可 |
| リペアシート | 低 | 広範囲 | 400円~ |
| 木材用のパテ | 中 | 深い | 500円~ |
【難易度:低】浅めの傷はクレヨンで簡単補修
ひとつ目は、専用のクレヨンで傷を埋める方法です。
補修用のクレヨンは色のついたワックスでできており、簡単に傷を埋められます。
数色セットを購入すれば、調色して床の色に近づけることもできます。

参照:株式会社建築の友
■費用
500円~
※100円ショップでも購入可能。
■使用方法
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傷の周りを乾いた雑巾などで綺麗に拭きます。
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クレヨンを塗り込みます。傷に対して垂直方向に動かしましょう。
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はみ出したクレヨンは、ヘラで削り取ります
【難易度:低】リペアシートで隠す方法
広範囲に浅い傷がある場合や、手早く目立たなくしたいときは、リペアシートが便利です。リペアシートの表面には木目模様がついています。
シートを傷の上から貼るだけなので、非常に簡単です。

参照:髙森コーキ株式会社
■費用
400円~
■使用方法
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シートを貼り付ける場所を乾いた雑巾などで綺麗に拭きます。
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リペアシートを必要なサイズに切ります。
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空気が入らないように、ゆっくりと貼り付けます。
リペアシートは色や模様の調整ができないため、フローリングに合わせて選ぶ必要があります。
【難易度:中】深い傷はパテで埋めて修復
深めの傷の補修には、木材用のパテがおすすめです。
チューブ状のパテを使えば、傷に注入したあと硬化するまで時間をおくだけと、こちらも非常に簡単な作業です。

参照:髙森コーキ株式会社
■費用
500円~
■使用方法
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傷の周りを乾いた雑巾などで綺麗に拭きます。
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補修する場所にあうパテを傷に注入します。
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はみ出したパテをヘラで取り除きます。
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数時間で硬化します。完全に硬化するまで24時間程度かかります。
DIYでも補修跡を目立たなくするポイント
DIYでフローリングを補修する場合気になるのは、補修跡が目立たないように綺麗にできるかどうかではないでしょうか?
ここでは、初めてでも上手に補修するためのポイントをご紹介します。
色を調合してフローリングの色に合わせる
補修用クレヨンやパテには、豊富なカラーバリエーションがあります。まずは床の色に近いものを選び、必要に応じて色を混ぜて調整しましょう。
パテの場合:複数の色を混ぜて希望の色を作ります。
クレヨンの場合:ライターなどで軽くあぶって溶かし、複数の色を混ぜて調整します。
※補修剤は硬化後に色が変わることもあるため、事前に試してから使用すると安心です。
木の板などで練習をする
初めて補修する場合は、いきなり床に使わず、木材の端材などで使い方を練習するのがおすすめです。仕上がりの感覚がつかめて、安心して本番に臨めます。
なお、補修剤はフローリングだけでなく、テーブルや棚など木製家具の補修にも活用できます。
一家にひとつ補修セットを備えておくと、ちょっとした傷をすぐに直せて便利です。

参照:髙森コーキ株式会社
フローリングのえぐれ傷はDIYで補修して快適に過ごそう!
フローリングのえぐれ傷を自分で補修する方法をご紹介しました。
「思ったよりも簡単そう」と感じた方も多いのではないでしょうか?
使う道具もシンプルで、作業工程もわかりやすいため、DIY初心者でも挑戦しやすいのが魅力です。
気になる傷をそのままにせず、DIYで補修して気持ちよく快適な住まいをキープしましょう!